2026年9月の中古Mac 買取相場レポート
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2026年9月の中古Mac買取相場を、当サイトが集めている実測値からまとめました。対象は9月18日から28日までの観測4日分、5社・1,653件の公開買取価格(208の機種構成)です。
今回いちばんはっきり出たのは、「どのMacを売るか」より「どの店に売るか」で差がつくこと、しかもその差の大きさがモデルによって極端に違うという点でした。MacBook Airは店によって15%近く変わるのに、MacBook Proはどこに持ち込んでもほぼ同じ金額です。
どのMacが高く売れるのか
機種ごとの買取価格をそのまま比べても、高い機種が高く出るだけで意味がありません。そこで買取率(買取価格÷販売価格)で揃えました。中古市場でその機種がいくらで売られていて、そのうち何割が売り手に戻るか、という指標です。
買取と販売の両方で価格が取れた46構成の買取率は、中央値63.9%でした。
| シリーズ | 構成数 | 買取率の中央値 |
|---|---|---|
| Mac Studio | 4 | 65.9% |
| MacBook Pro | 17 | 64.9% |
| MacBook Air | 14 | 63.1% |
| iMac | 2 | 59.2% |
| Mac mini | 9 | 58.7% |
上から下まで7ポイントしか違いません。Mac StudioもMacBook Airも、手元に戻る割合はほとんど同じです。「このシリーズを選べば高く売れる」とは言えない、というのが9月の結論でした。
ノート型とデスクトップ型で分けても同じです。
| 形態 | 構成数 | 買取率の中央値 | 中央の半分の範囲 |
|---|---|---|---|
| ノート型(MacBook Air/Pro) | 31 | 64.2% | 62.2〜68.5% |
| デスクトップ型(iMac/mini/Studio) | 15 | 60.7% | 56.7〜65.6% |
ノート型が3.5ポイント上回りますが、範囲は大きく重なっています。「ノートだから高く買ってもらえる」という説明は、このデータからは支持できません。
この数字の読み方
買取率を見るときに、ひとつ知っておいていただきたいことがあります。買取価格と販売価格は、性質の違う数字です。
| 何の価格か | |
|---|---|
| 買取価格(分子) | 各店が公開する買取価格の上限。Mac買取の5社はすべて価格帯で公開しており、下限は上限より30%低い(1,610件の中央値) |
| 販売価格(分母) | 出品タイトルに「Aランク」と明記された中古品の出品価格の中央値。成約価格ではない |
つまりここでの買取率は、「状態が良く、最も高い査定が付いた場合」の上限値です。実際に手元に戻る割合は、これより低くなります。
そろえているのは機種名・チップの種別(M4/M4 Pro/M4 Maxの区別)・画面サイズ・メモリ/ストレージ構成までです。バッテリーの劣化具合、付属品の有無、保証の有無はそろえていません。GPUのコア数違いも区別していません。
ただしこの偏りはすべてのシリーズに同じようにかかります。「Mac miniが他より低い」「MacBook Airは店による差が大きい」といった比べた結果は有効で、63.9%という絶対値だけが上振れしている、とお考えください。
なお、Macの新品価格は2026年6月25日に引き上げられています(Mac miniが94,800円から134,800円など)。9月のデータはその3か月後にあたるため、すでに値上げ後の新品価格を前提とした中古相場です。月内の動きは買取・販売とも±0.0%で、値上げの影響は織り込まれたあとの水準と見られます。
ちなみにiPhoneは9月10日に値上げされましたが、その前後で中古の買取価格は動きませんでした(329件中171件が1円も変化なし)。新品価格と中古の買取価格は、短い期間では連動しません。
ただしMac miniだけは明確に低い
平均で見ると差は小さいのですが、買取率の低い構成を並べると偏りが出ます。
| 機種 | 構成 | 買取 | 販売 | 買取率 |
|---|---|---|---|---|
| Mac mini M1 | 8GB/256GB | 37,000円 | 66,980円 | 55.2% |
| MacBook Pro M2 13インチ | 8GB/512GB | 77,000円 | 137,980円 | 55.8% |
| Mac mini M4 | 24GB/512GB | 120,000円 | 214,980円 | 55.8% |
| Mac mini M4 Pro | 24GB/512GB | 152,500円 | 271,480円 | 56.2% |
| Mac mini M2 | 8GB/256GB | 47,000円 | 82,890円 | 56.7% |
下位5つのうち4つがMac miniです。世代を問わず低く、M4 Proのような上位構成でも変わりません。逆に買取率が最も高かったのはMac Studio M4 Max 36GB/512GBの80.9%でした。
つまり「デスクトップが不利」なのではなく「Mac miniが不利」というのが正確なところです。Mac miniは本体だけでは使えずディスプレイとキーボードが要ること、新品価格自体が抑えられていて中古との差が小さいことが影響していると考えられますが、断定はできません。
店選びが効くモデル、効かないモデル
ここからが9月いちばんの発見です。3社以上が同じ構成を扱っていた74構成について、最高値と最安値の開きを調べました。
全体では開きの中央値は2.9%にすぎません。ところがシリーズごとに分けると、まったく違う姿になります。
| シリーズ | 構成数 | 店による開きの中央値 |
|---|---|---|
| MacBook Air | 21 | 14.7% |
| Mac mini | 8 | 12.9% |
| iMac | 6 | 4.1% |
| MacBook Pro | 38 | 1.5% |
MacBook AirとMacBook Proで10倍の違いがあります。MacBook Airは店を比べる価値が大きく、MacBook Proはどこに持ち込んでもほぼ同額、ということです。
価格帯で分けると、傾向はさらにはっきりします。
| 買取価格帯 | 構成数 | 店による開きの中央値 |
|---|---|---|
| 5万円未満 | 3 | 20.0% |
| 5〜10万円 | 21 | 11.1% |
| 10〜20万円 | 30 | 2.4% |
| 20万円以上 | 20 | 0.5% |
直感に反するかもしれませんが、安い機種ほど店による差が大きく、高い機種ほど横並びです。20万円を超える機種は、どこも判で押したように同じ金額を出してきます。
ただし20万円以上の帯には例外があり、最大では33%も開いていました。高額機種は「ほとんど同じ、ただしまれに大きく違う」と考えるのが実態に近いようです。
実際に差が大きかった構成
| 機種 | 構成 | 最高値 | 最安値 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra | 96GB/1TB | ラクウル 600,000円 | ヨドバシカメラ 450,000円 | 150,000円 |
| Mac mini M4 | 24GB/512GB | ラクウル 155,000円 | アメモバ 120,000円 | 35,000円 |
| MacBook Pro M5 Pro 14インチ | 24GB/2TB | ヨドバシカメラ 345,000円 | イオシス 313,000円 | 32,000円 |
| MacBook Air M3 15インチ | 16GB/512GB | アメモバ 129,000円 | ダイワンテレコム 98,100円 | 30,900円 |
| MacBook Air M4 13インチ | 16GB/512GB | アメモバ 133,000円 | ダイワンテレコム 108,000円 | 25,000円 |
1件だけ調べて売ってしまうと、15万円を取り逃がすことがある、ということです。
店ごとの傾向
74構成のうち、その店が最高値を付けた回数を数えました。
| 買取店 | 最高値を付けた回数 | 扱っていた構成数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| アメモバ | 43 | 74 | 58% |
| ラクウル | 8 | 15 | 53% |
| イオシス | 28 | 59 | 47% |
| ヨドバシカメラ | 28 | 74 | 38% |
| ダイワンテレコム | 0 | 48 | 0% |
アメモバが最も多く最高値を付けました。ラクウルは扱う構成数が15と少ないものの、当たれば高い値が付きます。
一方ダイワンテレコムは、48構成すべてで一度も最高値になりませんでした。とくにMacBook Airでは他店より1割ほど低い水準です。iPhoneでは最も高い部類だった店なので、同じ店でも扱う商材によって強さが逆になるという例になっています。
なお、アメモバ・イオシス・ヨドバシカメラ・ラクウルの4社は、同じ構成に1円まで同じ金額を付けることが2〜5割の頻度でありました。対してダイワンテレコムは他社と一度も一致せず、独自に値付けしているように見えます。
9月のまとめ
- 買取率の中央値は63.9%。シリーズによる差は7ポイントしかなく、「どのMacなら高く売れる」とは言えない
- ノート型64.2%、デスクトップ型60.7%。差は小さく、範囲も重なる
- ただしMac miniだけは明確に低い(買取率の下位5構成のうち4つ)
- 店による開きはMacBook Air 14.7%、MacBook Pro 1.5%と10倍の違い。安い機種ほど差が大きい
- 最大で15万円の差があった構成も。ダイワンテレコムは48構成すべてで最高値にならなかった
集計方法:各店が公開する買取価格表を定期取得し、機種・構成ごとに月内の中央値を算出しました(観測は9月18日・21日・25日・28日)。買取率は同じ月の販売価格(ショッピングサイトの出品価格の中央値)と突き合わせたもので、両方の価格が取れた46構成が対象です。表の金額は公開されている買取上限価格であり、実際の査定額は本体の状態・付属品・動作状況により変わります。構成数が少ないシリーズ(iMacは2構成)は参考値として読んでください。