2026年9月の中古iPhone 買取相場レポート
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2026年9月の中古iPhone買取相場を、当サイトが毎週集めている実測値からまとめました。対象は9月4日から28日までの観測10日分、9社・5,867件の公開買取価格です。
結論から言うと、9月の買取相場はほとんど動いていません。上がったのは発売直後のiPhone 17シリーズとiPhone Airだけで、既存の機種は横ばいでした。一方で同じ機種でも店によって最大3割近い差があり、どこに売るかが相場の動きより大きく効いています。
見かけの「値上がり」には理由がある
機種ごとの買取中央値を8月と比べると、95機種のうち55機種が値上がり、値下がりはわずか2機種。中央値で+1.6%です。数字だけ見れば「9月は買取相場が上がった」と読めます。
しかしこれは比較する店が入れ替わったことによる見かけの上昇です。当サイトは9月14日からアメモバとダイワンテレコムの2社を追加しました。この2社は既存の店より高く買い取るため、全体の中央値を押し上げています。
| 集計の条件 | 変化率の中央値 | 上昇 | 下落 | 据え置き |
|---|---|---|---|---|
| 全店(9月から加わった2社を含む) | +1.6% | 55 | 2 | 38 |
| 8月から継続している7社のみ | ±0.0% | 29 | 8 | 58 |
同じ店だけで比べると変化率の中央値は±0.0%、95機種のうち58機種が1円も動いていません。これが9月の実態です。
動いたのは新機種だけ
継続7社のみで世代別に見ると、傾向はさらにはっきりします。
| 世代 | 機種数 | 変化率の中央値 | 上昇 | 下落 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 17 | 11 | +11.5% | 11 | 0 |
| iPhone Air | 3 | +9.4% | 3 | 0 |
| iPhone 16 | 16 | ±0.0% | 7 | 3 |
| iPhone 15 | 13 | ±0.0% | 0 | 3 |
| iPhone 14 | 14 | ±0.0% | 2 | 1 |
| iPhone 13 | 14 | ±0.0% | 6 | 1 |
| iPhone 12 | 12 | ±0.0% | 0 | 0 |
| iPhone 11 | 9 | ±0.0% | 0 | 0 |
iPhone 17とAirが二桁の上昇、それ以外はすべて中央値±0.0%。とくにiPhone 11と12は、上昇も下落も1機種もありませんでした。
ただしこの上昇は「相場が上がった」というより「値付けが固まっていく過程」と見るべきです。発売直後は各店が様子を見ながら価格を決めるため、月が進むにつれて水準が揃っていきます。10月以降の動きを見るまでは、上昇トレンドと断定はできません。
新品の値上げは中古に届いたか
9月10日、Appleが日本国内でのiPhoneの販売価格を引き上げました。新モデルの発売と同時の改定で、継続して売られているモデルも1万2千円から1万7千円ほど上がっています。
新品が上がれば中古も上がる、と考えるのが自然です。実際にどうだったかを、値上げの日をはさんで調べました。値上げ前(9月4日・5日・7日)と値上げ後(9月14日以降)の両方で価格が取れた329件(機種・容量・買取店の組み合わせ)の比較です。
| 変化 | 件数 |
|---|---|
| 値上がり | 119 |
| 値下がり | 39 |
| 1円も変わらない | 171 |
| 変化率の中央値 | ±0.00% |
買取価格は動きませんでした。329件のうち171件は1円も変わっていません。世代別に見ても、iPhone 16e(+1.2%)を除くすべてが中央値±0.0%でした。
新品価格と中古の買取価格は、少なくとも数週間の単位では連動しないということです。買取店は新品の定価ではなく、自分の在庫状況と中古市場の需給を見て値付けしていると考えられます。
「新品が値上がりしたから、手持ちの端末も高く売れるのでは」という期待は、9月の時点では実現していません。ただし遅れて反映される可能性はあるため、来月のレポートで追跡します。
店による差は、相場の動きより大きい
9月時点で、同じ機種に対する買取価格が店によってどれだけ違うかを指数で表しました(全体の中央値を100)。
| 買取店 | 比較した機種数 | 価格指数 |
|---|---|---|
| ダイワンテレコム | 95 | 108.0 |
| アメモバ | 74 | 106.3 |
| ラクウル | 57 | 105.9 |
| イオシス | 67 | 104.8 |
| パソコン工房 | 57 | 100.8 |
| にこスマ買取 | 57 | 82.8 |
| ブックオフ | 95 | 80.9 |
上位と下位で27ポイントの開きがあります。10万円の機種なら2万7千円の違いです。9月の相場変動が±0%だったことを思えば、いつ売るかより、どこに売るかのほうがはるかに金額を左右します。
ただし表の数字は公開されている買取上限価格であり、実際の査定額は端末の状態・付属品・本人確認の手順などで変わります。店によって減額の基準も違うため、この指数は「目安の順位」として見てください。
9月のまとめ
- 既存機種の買取相場はほぼ完全な横ばい。95機種中58機種が変動なし
- 上昇したのはiPhone 17(+11.5%)とiPhone Air(+9.4%)のみ。発売直後の値付けが固まる過程と見られる
- 公表値が+1.6%に見えるのは、9月から高値買取の2社を追加したため
- 9月10日の新品値上げは、中古の買取価格に波及しなかった(329件中171件が1円も変化なし)
- 店舗間の価格差は最大27ポイント。相場の動きよりはるかに大きい
集計方法:各店が公開する買取価格表を定期取得し、機種・容量ごとに月内の中央値を算出。キャリアの下取り価格は性質が違うため除いています。比較対象の2026年8月は観測5日分(8月27〜31日)のため、「8月末時点との比較」として読んでください。